
子供が小さいときには、病気やケガ、緊急事態が生じるときがあります。どんなシーンでチャイルドシートが免除されるのか、事前に確認しておき交通ルールを守って運転をしましょう。
ここではシーン別に、細かい疑問にお答えします。
チャイルドシートの使用が免除されるシーン
チャイルドシートは使用義務が法律で定めらていますが、ある特定のシーンでは免除されるときがあります。
道路交通法施行令の第26条の3の2の第3項によって、次の8つのシーンでの免除が定められています。
①座席の構造上、チャイルドシートを固定できないとき。
幼稚園や保育園の送迎バスは座席が幼児専用になっています。幼児用の座席には構造上チャイルドシートを付けることができない為免除されます。
(第71条の3第4項、令第26条の3の2)
送迎バスであっても、座席ベルトが装備されている車は免除されません。また、レンタカーでも必要となります。
②定員内の乗車だが、幼児全員にチャイルドシートを使用すると全員が乗車できなくなる場合。
例えば5人乗りの乗用車に、両親と幼児が3人乗車する場合は、後部座席に3台のチャイルドシートを設置することが構造上困難である場合、全員が乗車できなくなり車の買い替えることも大変なので免除されます。
ただし、可能な限りの台数のチャイルドシートを設置すること。後部座席の形状やチャイルドシートの種類によっては3台設置することもできるので、安全のために可能な限り設置するようにしましょう。
(第26条の3の2第3項第2号)
③幼児が負傷している等、チャイルドシートを使用することが療養上適当でないとき。
子育てをしていると、子供を急患で病院に連れていくことや、子供が怪我や病気でチャイルドシートに乗せるのが困難なシーンがあります。
子供の症状と安全面を天秤にかけることになりますので、軽度でチャイルドシートを装着することが困難でない場合には必ず装着するようにしましょう。チャイルドシートを装着することが療育上問題ない場合には、使用義務は免除されません。
自己判断が難しい場合や長期療養が必要な病気の場合には、医師に相談しましょう。
④著しい肥満や、幼児の身体の状態により適切にチャイルドシートを使用できないとき。
幼児の身体の状態が優先され、免除されます。
⑤授乳やおむつ交換など、日常生活上の世話をしなければならないとき。
使用義務は免除されます。
ですが、世話をしているときに事故にあってしまっては大変です。できるだけ車を停車して赤ちゃんの世話をするように習慣づけましょう。
⑥バス・タクシーなどに幼児を乗せるとき。
使用義務は免除されます。
バスやタクシーは様々なお客さんを乗せることによって利益を得ています。限られたスペースの中で十分なチャイルドシートを用意するのは困難であるため、使用義務が免除されているようです。
今は持ち運べる簡易的なチャイルドシートもあります。法律上認められたものではないものの、事故にあった時に何も使用していないよりも衝撃を押さえてくれます。また、予約の時に話しておけば、タクシーにチャイルドシートを付けてくれる会社もあります。事前に分かっているときには相談してみましょう。
⑦許可を受けて人の運送のため幼児を乗せるとき。
使用義務は免除されます。
緊急時や災害時に、許可を受けた車が住民を搬送するときなどには義務が免除されます。
⑧応急救護のため病院などへ搬送する必要がある幼児を乗せるとき。
使用義務は免除されます。
子育てをしていると、日中、夜間問わず子供の病状が急に悪化することがあります。この時、救護が必要な幼児はチャイルドシートを装着することが免除されます。知人の車でも同様に免除されます。
また、迷子の幼児を保護して警察に向かう時も同様に、緊急性があったとみなされ使用義務が免除されます。
(第26条の3の2第3項第8号)
判断が難しいシーン

①親戚や友人の車に乗せてもらったけれどチャイルドシートがない場合は?
親戚や友人の車に乗せてもらう時も、マイカーと同じくチャイルドシートの義務があります。運転手に義務違反があり1点の減点となります。
②抱っこや、抱っこで抱っこした状態で車に乗ったらどうなる?
万が一事故にあってしまったら、大変な衝撃を受けます。親は子供を支え切れるものではありません。抱っこや、抱っこ紐での抱っこの乗車も、運転手に義務違反があります。
③バスやタクシーに乗る時には必要?
バスやタクシーは不特定多数の人が乗車する乗り物なので免除されています。ですが事故が起こった時のリスクは同じです。タクシーでもチャイルドシートを用意してくれる会社もあります。乗る前に問い合わせをしてみましょう。
④夜間に、近所の子供を救急病院に連れていくことになったが、チャイルドシートがない。
緊急の搬送時には免除されます。
⑤簡易的なチャイルドシートや、大人用のシートベルトのサイズを調整するグッズで代用できますか?
道路交通法でチャイルドシートの定義が決まっています。
「道路運送車両法及び道路運送車両の保安基準の規定に適合しているもので、かつ使用させる幼児の発育の程度に応じた形状のチャイルドシートを使用すること」とされているので、適応しているものを購入し使用しましょう。
⑥赤ちゃんの授乳のためにチャイルドシートから外しましたが、その後も赤ちゃんが泣いているので抱っこしています。継続して免除されますか?
授乳やおむつ交換など、日常生活上の世話をしなければならないときには免除されますが、世話が終わったらチャイルドシートの使用義務が発生します。赤ちゃんが嫌がって泣いている場合でも免除はされません。
必要に応じて車を駐車し、世話をしたり落ち着かせたりする時間を儲けましょう。
まとめ
チャイルドシートの義務が免除されるシーンがいくつかありますが、どれも事故にあったときのリスクを負っているということを忘れないようにしましょう。
どうしてもやむを得ず使用ができない場合を除き、チャイルドシートを装着するようにしましょう。


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